シェイパーが自分のボードを解説します!

P1060403

 

ボードが出来た!1年振りの自分のニューボード!

シェイパーが自分のボードに何を求めてどう作っているのか。今日は書き記してみようと思います。

 

18年この仕事をしてもう何本のボードに乗ったのか分からなくなってるけれど、それでも新しいボードってとても嬉しい。

「自分で作れるんだから、好きに作って乗ればいいじゃん?」

そんなこと言われることあるし、そう思う人も多いだろうけど実際はなかなか自分のボードって取り掛かれない毎日。今回は予定があいて来月にトリップも行きたいなと考えていたのでこのタイミングで作ろう!って突然作り始めた。

 

今回のボードに求めていたのは意外にシンプルで

  1. 今の自分にあった浮力
  2. 新素材のカラーボトムを使ってみたい
  3. 今までにないデザイン

ざっとそんな感じ。

この3項目を説明する前に、なぜ【今】新しいボードを作ったのか?から説明してみますね!

 

【ボードを作るタイミング】

なんだかんだ毎年ボードを作るとなるとこの秋のタイミングが多いのですが、それはロックウェイブがボンド接着でボードを作った時のボード特性に関係があります。
僕の作るボードは完成時が一番しなり(フレックス)が柔らかくて、徐々に接着剤の乾燥や使用素材の硬化によってボードのしなり具合が固くなってきます。だからこの秋のタイミングで作ると1年目の冬を快適なフレックスで乗り切ることが出来るんです。

もう1段階掘り下げると、僕が大好きで毎年楽しみにしている福井県のノースショアにベストなボードを持って行きたい。これが僕がこの時期にニューボードを作る最大の理由です。
実際そのビーチに入るときは気温は低いけど水温は湘南とさほど変わらない。波質はとてもパワフルでチューブを狙い続けるサーフスタイルになります。この写真は2年前に当てた時のもの。この波にコンセプトを合わせているわけですね。

1*NjIIabwjiOWRKFrZ6mS25g

 

ではここからは先に上げた3項目について。

 

【1.浮力を合わせる】

今使っている(昨年秋に製作)ボードは厚みが56ミリ。その前は58ミリに乗っていたけど、昨年に体重を10キロちょっと落としてから、手探りで56ミリにしたのが昨年のボードでした。そしてこの1年どういう波乗りをしたかというと、モモコシサイズってあまりやっていなくて、小さくてもムネカタサイズ〜大きいと頭半くらいまで。

今回のボードは55ミリ。昨年作ったボードよりも浮力を抑えたのは、実際に使って感じるオーバーフロートを解決させるためです。ボードの浮力そのものもあるけど、僕のボードはノーズにシングルコンケイブを採用しているので、走り始めてからの揚力がとても強いんです。だからもっと薄く出来るな〜って感じて55ミリにしてみました。

写真はノーズのシングルコンケイブ。浮力が抑えられてるのでテイクオフ時ノーズを押さえやすく、ノーズ付近で起こる水の逆流を抑えてくれるのでスムースなテイクオフが出来ます。走り始めてからは先の説明の通り、コンケイブで受けた水流から揚力が生まれて厚みがないのにとても良く走ります。

実際のコンケイブは肘上付近の位置からノーズまで徐々にふわっと入っています。

P1060430

 

それ意外のアウトラインは基本ずっと同様で、長さも変えていません。でも今回はレールの角度を少し立てたので結果としてボードの最大幅は8ミリほど細くなりました。この変更はなんとなくです(笑)

 

【2.新しいカラーボトムを使ってみたい!】

この夏に入荷したカラーボトム(サーリンボトム)。まだ数本しか作っていなくて皆さんにお披露目程度なのでここで自分でも試そうと思いました。蛍光ライム、蛍光イエロー、蛍光ピンクと3種類用意したのですが、今回使ったのは蛍光イエローです。

でもサーリンボトムに対してはそんなに不安はなかったです。それは僕昔からなんども使ってきてるんですよね。18年前に初めて自分で最初から最後まで作った自分のボードもサーリンボトムでした。でも素材も進化して、表面は変わらなくてもその裏に組み合わされた熱溶着用の素材などは昔と違うので、今の素材のフレックスは気になるところ。
この素材を手に入れて最初の1本はボードが出来たところで思い切り曲げて壊してみてフレックスの限界値はイメージ出来ていました。そこで今回は太い方(ロックウェイブでは2種類の太さのストリンガーを使っています)のストリンガーを2本両サイドに入れました。長さはテールから肘上まで結構しっかりと。これは腹ばいよりもドロップニーに意識して決めています。

あ、あとフォームの中心に線があるのはストリンガーとかじゃなくて、僕のボードはフォームの端切れをつなぎあわせて作っているからです(笑)節約節約!

写真 2015-09-06 11 14 55

 

 

【3.今までにないデザイン】

お客様には大変好評のデッキグリップなのですが、僕はドロップニーの時に前足がグラグラするのを嫌って採用していません。ずっとシンプルなフラットデッキばかり。でも最近またプローンの面白さを感じてて、ちょっと小細工してみました。それがこのコンツァード(溝)デザイン。

 

写真 2015-09-06 10 48 59

 

イメージは

プローンでのボトムターンの時にドライブさせるためノーズに指4本を掛ける。ドルフィンの時やドロップニーのリップでのグラブでのグリップ。

そんなところを意識してデザインを決めました。この程度の溝であれば前足がグラつくこともないと思います。肘をよけても良かったかな〜とは思いますが、多分問題ないかな。

 

そして今までにない組み合わせですが、ストリンガーを今までは細い方を2本だったのを太いのに変更して、ボトム素材を白い硬い通常品からソフトなサーリンボトムに変更。これは両方合わせて、今気に入っているフレックスに近づけるためのものです。全体を見た時に求めているイメージはもうはっきりしているので、違う素材を使ったり厚みが変わったりしながらも、求めているフィーリングを感じられるように組み合わせを変えた結果となります。

 

まぁこれ以上細かく説明してもよくわからないと思うのでここまでにしますが、要約すればボードを作る時って【新しく出会う波にどう挑戦するか】であったり、【今以上に快適に楽しむために何が必要か】なんてことを考えて、それを作り手である僕にぶつけてもらうのが一番だって思います。

僕も自分自身の中でその自問自答を繰り返して今回のボードが完成しているんです。

ワクワクしますよ!そしてそのワクワクをリアルな変化に繋げるお手伝いがボードシェイプという職業なんです。

 

 

他にも写真撮ったので、以下フォトギャラリー的に御覧ください。

 

 

P1060444

今回のボトムにはビックダブルコンケイブを採用

 

P1060443

アウトラインを正面から見るとこんな感じ。

 


P1060413

自分のボードでもしっかり丁寧に仕上げています。レールのエッジとか見ると分かっていただけるかな。

 

P1060410

 

今回テールは巻き込みました。ドロップニーの後ろ足(フィンが擦れたり)で壊れにくいっていうのがメリット。

 

 

ロックウェイブではみなさんが笑顔で変わっていけるボードを作っています。

「ボードの事わからないし。。」とか「まだ下手くそだから。。」っていうのは関係ないんです。

今の自分なりの目標に自分なりに挑戦する方法を一緒に考え、ボードをお渡ししてからも共に取り組む。そんなブランドを常に目指しています。

どうぞお気軽にご相談くださいね!

問い合わせフォームは about us ページにございます。

 

Comments : 0

スピン&エルロロ 原因と結果の法則。取り組むメリットとは?

連日ファクトリーにこもりながら粉だらけの毎日。
こういう時って仕事に集中していても、頭の中ではもう一人の自分がもう一つの考え事をしている。

『このボードをどう乗って欲しいか』  という思考。

いま7本のボードの作業を進めているけど、1つの作業毎に全てのオーダーシートを見るのね。 そのオーダーシートには

・スピン練習中!
・もうこの年になるとスピンとかしない(できない)のでターンを、、、
・ライディングはメンタルが重要なので信頼出来るボードが欲しい。

・南国のリーフポイントでしっかりしたテイクオフからエルロロを。

そんなお客様の熱い要望がびっしり書いてある。(なかには『おまかせ!』で埋められているものもあるけど(笑))

1日に数回、3日で数十回。そのロッドが作り終わるまでに100回以上繰り返されるこの確認作業。 こんな事を言うと不安がられるかもしれないけど、もともとボードを作りたいからシェイパーになった訳なのだけど、今は必ずしもそうは思っていないんだ。作りたいものは『安心』だったり『理解』だったり、何よりも一番は『お客様の変化=笑顔』なんです。その為の手段としてボードを作ってる。

なぜお客さまは2万円、4万円の市販ボードではなく、6万円、8万円の僕のカスタムを注文してくれたのか?
数ある他のカスタムブランドじゃなくて、ちょっとマイナー(だよね?)なロックウェイブを選んでくれたのか。

それって求めている『変化』という役割を僕に担って欲しいということ。その信頼出来るパートナーとして僕を選んでくれてるってことだよね。だからこの思考は当然の役割だと思っている。

なので

『お客様の求めるものが最高のボードです!』

そんなのダメ。50点。 

 だって『私にはどんなボードがいいですか?』って僕のところ来るんだからね。そのままじゃ足りないよね(笑)。
僕はボードで変わる事、ボードだけでは変わらない事を知ってる。

今日は繰り返しになるけどまたあえて伝えて行こうと思いますのでお付き合い下さい。

日本人ってやっぱりとても真面目な人種で、秩序と常識を重んじる傾向が強いよね。そんな日本人が好きでもあるけど、ボディボードライフアドバイザー岩波重之としてはちょっと物足りなく感じる事も多々あります。

バリにいるとオーストラリアからのサーファーが朝食の時間からビール飲みながらプールで騒いでて、そのビールが水の中に入っちゃってもそのまま気付かず飲んで笑ってたりするのを見る。日本人だとあまりそう言う人いないでしょ?(笑)

そして次に会うのが海の中だったりするのだけど、やっぱり凄いサーフィンするんですよ!遊び心がサーフィンを進化させちゃう感じ。

何の話しなのか分からなくならないように伝えるけど、今日お伝えしたいと思うのは『変化の方法を知る!』っていうことです。

さっきの秩序と常識に戻るけど、言いたいのは『教本通り』に取り組みすぎちゃってない?ってこと。

P2 目次
P3 道具について知ろう!
P4 基本姿勢
P5 ビーティング(バタ足)
P6 テイクオフ
P7 ボトムターン
P8 フォワードスピン
P9 リバーススピン

P10 エルロロ・・・

なんて書いてあると、その通りにやっちゃう。

いやいや。順序を守るのはまだいいよ。だって必要に応じて順序が決まってたりするんだからね。でも、

『ひとつひとつが実際に区切られている訳じゃない』というのが注意点! ってことが教本には書いていないんだ。だから上手く行かない。

え?ちょっと分かりにくい??

もう一度言うよ。

波選び〜テイクオフ〜レール入れる〜ボトムターン〜スピン〜ターン〜エルロロ

という『1本のライディング』は全て一連の動作であり、テイクオフが終わってからボトムターンがくる訳じゃないってこと。

さらにね。

その『1本のライディング』って言うのは テイクオフ〜レールワーク という基本の上に成り立っているという事。

ここまで言っておいて振り出しに戻っちゃうように感じるかもしれないけど、今日お伝えしたいのは『出来ない事もとにかくやってみる!』です。

 

あなた『なになに?基本が大事なの?それとも何でもいいからやるの?よく分からないな。。』

岩波『どっちも大切なんだよ。とにかく「何をやればいいのか分からない」っていうのが一番の問題なんだよ。』

あなた『あぁ、、それ私もよく思う事なんですけど、どういう時になってしまうんだろう。。』

岩波『それはね、日常のサーフで変化を生む為の「練習の工夫」が分からないから起こるんだよ。』

あなた『工夫?そんなこと考えてやってないですね。とにかくスピンを回ろうと頑張っていますが。』

岩波『で、回れなくて僕のところにアドバイスを求めてるんでしょ??(笑)』

あなた『そうなんです。。やっぱり何にどう取り組めばいいのかよく分かってないのかも。。教えてください。』

岩波『それはね、「原因と結果の法則」を考える事なんだよ。』

あなた『「原因と結果の法則」?何だかいきなり難しくなって来た。。。><』

岩波『簡単だよ。説明しますね!』

 

テイクオフ、ボトムターン、スピン。成功しないままになっている人、そこには『原因と結果の法則』が足りないのかもしれない。

結果(スピンやエルロロ)は原因(スピードやレールワーク)から生まれる

スピンが失敗した(という結果)⇒スピードが足りない、キッカケのターンがない、乗り込みが足りない(という原因)

エルロロができない(という結果)⇒スピードが足りない、レールが入っていない、ターンができていない(という原因) があるんだ。

じゃぁどうすればいいの??

大きな波を選んで、しっかりレールを入れる、乗り込んで足を引きずらないようにしっかり乗り込みをする(という原因)があると、結果としてスピードが出る。ただ「スピードだけ出そう!」と考えても出るものじゃない。

サイズのある波でスピードを出して、失速なくターンし、リップに当て込む(という原因)があるから、結果としてエルロロが成功する

エルロロ(結果)ができないならその原因に取り組まなければならない。

スピードが出ていて、ターンをした遠心力と乗り込んで重心を集める動作(という原因)があるから、結果としてスピンが回る。スピン(結果)ができないならその原因に取り組まなければならない。

まとめますね。

・結果だけを求めない事。
・結果には原因があると考える事。
・基本はレールだけ使ったライディングにあるという事。
・スピードはスピンにもエルロロにも必要な要素。

・全ては波に合わせる必要があるので、波の変化を感じ続ける事。

ページをめくるような(項目で区切るような)練習はもうやめて、トライしていることに必要な原因をいろいろ試せるように最初の1歩を踏み出してみませんか?

ロックウェイブシェイパー

岩波重之

追記:だからスピンはしない!とか決めすぎる必要もありません。いろいろやると基本も変化しますから。

そして、その原因の克服にはやっぱりスクールが有効です。 ロックウェイブのライダーは全てスクールを開催していますので、お近くの方はこの機会に夏の取り組みをはっきりさせてみるのがオススメですよ!

<スクール申込>

三輪浩加プロ(湘南) http://hirokamiwa.com
池田雄一プロ(宮崎) http://newwave-jp.net
後藤朝子プロ(仙台) http://www.mattys-surf.com
的本明プロ(宮崎)  http://profile.ameba.jp/kira-mato
Comments : 0

マギーさんCMでボディボードと共演!

6月9日。そう、今日は69(ロックウェイブ)の日です(笑)

そんな日に合わせてではないのですが、今大人気のマギーさん、石田純一さん出演のシュープラザ&東京靴流通センターさまのCMが本日より公開になりました。そして!そのCMにて弊社のカスタムボードを使って頂きました〜!

CM監督の先輩より『岩波君ボード貸してくれない?』とお話し頂いたのは5月中旬。CMのイメージを確認し話し合って決めたカラーがこの純白のボードです。

10419435_836174333086593_1023926897732623631_n

 

 

ブログご覧の皆さん。ボディボードってやってみた事ありますか??

ボディボードは海水浴場でもできる、本当に簡単で誰でも楽しめる遊び。あのビューン!って波を滑る感覚は他にはなかなか体験出来ない爽快感です。そして『波に乗る』ってね、場所やタイミング、波選びとやることがたくさんあって、『もっと良い波を!』って欲がでるほど難しくなるけど、厳しい表情も見せる海から学ぶ事ってとても多くて大切。

だって海に入ってから上がるまで、全て自分の判断だし、どの波を選ぶ?今乗る?次の波に賭ける??って人生そのものだと思うんです。

 

自分の体力、今いる位置、自分にコントロール出来ない海(社会)、どんどんやってくる波(チャンス・リスク)、乗る判断、どう乗るのか。

 

体感してみたい!って思った方は是非湘南海岸までお越し下さい。

弊社ライダーのプロボディボーダー三輪浩加が楽しいボディボードの世界にご案内します(笑)
これ本当に楽しいですからね!是非この夏の遊びの一つに組み込んでみてください。

>>『ボディボード体験してみたい!』という方のレッスンはこちらからお申し込み頂けます。

 

海からもっともっと学んで行きましょう。こんなに身近で思い知らされる経験なかなかできないですから(笑)

 

それでは肝心のCMをお二つどうぞ!

マギーさん、素敵な笑顔をありがとうございました!

 

シュープラザ「何がいい?」篇

東京靴流通センター「靴を贈るなら」篇

Comments : 0

三輪浩加プロのライディング講座「スピン〜エルロロ」編

先日書いたブログ「え?スピンしないと上手になるの?」があまりに好評でビックリしました。写真やビデオは毎日のように見られるけど、解説が足りないから分からないことだらけなんですよね。

>>「え?スピンしないと上手になるの?」を読む

そして先日の仙台でお世話になった金子さんから映像が届く。「いや〜岩波さんのブログに感化されて(笑)」って。。ならば使わせていただくしかないじゃーないですか。

小波で良いライディングしている映像をとことん解説していきたいと思います。
解説動画はこのブログ最下部に貼ってありますので、是非ブログを読んでからご覧くださいね。

 

前回スピンしないと上手になるよ!とお話しした本意はというと

『レールワークを覚えなきゃ良いスピンもエルロロも何も出来ないのに、テイクオフの後すぐにスピンなんか練習始めちゃって、ただ回るだけのスピンに満足しちゃって、その先の上達の芽がなくなっちゃってる人が多いから、じゃーそんなならスピンなんかやめてターンだけしてたほうがよっぽどマシだよね!』ってことなんだけど長いね!!(笑)

だから、スピンをしたらいけないってことでも、エルロロだけやればいいってことでも、振り子のターンしかターンじゃないってことでもないんですよ。まずここまでいいですか??

仙台から送られてきたのは三輪浩加プロの腿サイズでの

テイクオフ〜スピン〜エルロロ〜エルロロ

というライディング。ね?スピンしていいでしょ??
でもどんなスピンならOK?エルロロとの関係は??

そこをとことんやってみましょう!

 

【その1  テイクオフをします】

テイクオフ編なんてのはまたの機会にするとして、ここで見てほしいのは

・テイクオフで三輪プロが見てる目線
・あらかじめレールが入ったボードの向き

です。なんとなくは進まないので長くなります(笑)
スクリーンショット 2015-05-21 17.41.47

 

【その2 ターンはしっかりと!】

みんなこのターンが出来ないんです。もういきなりできないの!この2枚目にいくまでにスピン始めちゃうからね。。このターンしないテイクオフならしない方がいいかもしれませんって言うほど大切なターンです。

・三輪プロの目線はどこかな?⇒スピンの位置を確認しています
・姿勢はどう?自分の乗り込みと比べてみて!

スクリーンショット 2015-05-21 17.42.06

 

【その3 ノーズが波側に向いてから乗り込む】

その2の写真で波と平行な向きまでターンをしていました。もうちょい!
ノーズが波に向いた(波と平行を超えた)瞬間に乗り込みましょう!

・乗り込み時の姿勢、膝までボードに乗り込んでいます。
・目線は?⇒やっぱり波を良く見ていますね!

スクリーンショット 2015-05-21 17.42.25

【 その4 回転姿勢と目線 】

回転は「スピード+ターン+乗り込み」で始まります。3つの要素のどれかが足りないと回転が遅くなったり、途中で止まったりします。三輪プロはもちろんすべて足りているので回転していますが、やはり大切なのは姿勢と目線です。

ボードの中央に重心があり、目線は出来る限り先の波を見ています。この後のライディングを常にイメージしているのですね。

スクリーンショット 2015-05-21 17.42.50

 

【その5 足は回りきってから戻す 】

ここまで回転したら足を下ろします。その4の写真くらいで足を戻して、スピン後半を戻した足を支点に回転する方も多く見られますが、これは良くないですよ。なぜならスピンしながらも、ボードは波を滑っているのに足をつけることで一気に失速することになります。この失速=回転になりますが、回転し終わった次からが変わってきてしまいます。

スクリーンショット 2015-05-21 17.43.30

 

【その6 回転終わればレールを入れる】

スピン回転のきっかけ作りのためにレールを入れてターンし、スピン回転のためにレールを抜きました。なのでスピンが終わればすぐにレールを入れましょう。そして次の目標に向かっていきます。目線をみてください。完全に【何か】を見ていますね(笑)

スクリーンショット 2015-05-21 17.43.40

 

【その7 リップになりそうなリップに向かってターン】

エルロロが後少しなのに出来ない方で多いのは、【リップに当てるタイミングが遅い】場合が多いです。

 

「あ!リップだ!エルロロだ!!」

 

なんてまさかそんな。。しかもまだボトムにいて?

これかなり遅いです!

 

自分が居る場所からリップにいくまでにも時間がかかります。波は止まりませんので、その間もどんどん育ちます。なので【リップになりそう?】という場所に向かってターンしていきます。目線、、、もう分かりますね!

スクリーンショット 2015-05-21 17.43.54

 

【その8 リップに上っていくライディング姿勢】

テイクオフからおりていくイメージは持っていても、波のリップに上っていくイメージが持ててない方多いのではないでしょうか。

角度のある波に上ってその上で回転しよう!それがエルロロ。

上る姿勢がターンと同じ姿勢のわけありませんよね。写真のように胸を反らせて【波の面に沿うようにライディングを続けていく】んです。

ここで頭が下がって肩に力が入ったままの姿勢だとかなりスプレーを出して失速してしまうので注意しましょう!

スクリーンショット 2015-05-21 17.44.06

 

【その9 リップに当たる時までライディング姿勢です!】

「あ!リップだ!」
「だめだ間に合わない!!」

『えいや!』←腕伸ばしてボードだけ差し出すかけ声

 

よーく見ます(笑)

 

腕は伸ばしたら【ダメ】です。だってね、

 

腕だけ伸ばす=体の位置は低い=エルロロ回転する時間がない

腕を伸ばす=リップに当たる力は腕先だけで吸収される=飛びだせない

からです。本当にダメです。三輪プロは基本姿勢のまま当てているので、ボードと垂直になっている肘から肩の骨を伝わって波の力が体を飛ばしてくれます。

分かりやすく言うと

ハイタッチを頭の上高い位置でやると、手先だけ「パチーン」ってなるでしょ?体には衝撃こないんですよ吸収しちゃうから。

写真 2015-05-21 20 50 19

 

エルロロも同じなんです。だから基本姿勢のまま当てにいきましょう。その分早めにターンが必要ですよ!

スクリーンショット 2015-05-21 17.44.22

 

【その10 ボードは波の上で回す】

これが出来ると最高です。水って重いんですよ。1メートル四方で1トンもある。バケツの水だけでも重いでしょ?エルロロでボードに水かぶっていたら回る訳ないんです。だから出来るだけタイミングよくリップに当てたい。水がかぶってないのが最高!こういう目線でこれからリップに当ててる写真とか見てみてくださいね!

スクリーンショット 2015-05-21 17.44.33

 

【その11 パワーゾーンを意識せよ】

パワーゾーンとは、乗れる範囲で一番力のある場所のこと。力がある=角度が急っていうのが分かりやすいでしょうか。この画像の瞬間ですが、先にフェイスが出来ていないので、ほんのちょっとレールを切り返してカットバックするんです。見逃しそうなターンなのですが、このレールワークは次のアクションを生み出します。

・先に先に〜って走っても何もないことが多いです

スクリーンショット 2015-05-21 17.44.55

 

 

【その12 リップを意識してベストなタイミングを目指す】

見てますねーリップ!

スクリーンショット 2015-05-21 17.45.24
リップしか頭にはないような。でもこれ正しいんです。

前回のブログ「え?スピンしないと上手くなるの?」では【スピンしたらターン練習しなくなるからスピンしなくて良いよ】っていうお話でした。

まだはっきりしない方も多いと思うんですが、一例として極端にお話しするとね。

 

エルロロが一番大事。エルロロしなくちゃいけないから、波が崩れる瞬間は必ずリップに到着していなくちゃいけないからね。少しでもいいタイミングでリップにいけるようにずっと考えていたいから。

スピンなんかよほど暇な時しか出来ないの。。。

 

そういうお話。「私の目標のスピンがそんな酷い扱われ方されて。。」って思うかもしれないけど、コンテスト出ている人なんかそろそろ気づいてほしいんです。

必死にスピンを4回しても3点とかってよくあるのに、テイクオフから大きなターンで加速して、ドンピシャのタイミングで特大エルロロ1発で10点満点!とかもあるんです。スピンどんなに良くても1回転して10点はないでしょうね。

すでにジャッジング(採点)でもリッピングに比重があるのは当然の話。

 

波乗り=波の動きに合わせてボードで走る

 

なのだけど、この「合わせて」ってつまりはパワーゾーンキープの意味。スピンって言う自分の欲を優先させて、リッピングのチャンス逃していたら良い波乗りにならないこと。

スピンをやるなっていうじゃなくて、『波乗り』を大切にしながらスピンも練習してほしいんですよ。

 

【その13 ライディングを仕上げる】

 

スクリーンショット 2015-05-21 17.45.47

スクリーンショット 2015-05-21 17.46.00

 

いいタイミングです。このタイミングのためにカットバックしてパワーゾーンをキープして、フェイス作って、レールセットして、リップへのターンして。その『下準備』が出来ているからこうして良いエルロロが決まるんですよね。

 

このブログもまとめましょう!

 

・波は常に動きます。しっかり見続けて後手後手にならないように。
・エルロロのタイミングを学ぶとターンが出来るようになります。
・当分エルロロがないな。。そこがスピンのタイミングです!
・パワーゾーン、レールワークの下準備があるからエルロロは回ります!(スピンもね!)

 

そうするとこのようにやり遂げた表情で1本の波を乗り終えることができます(笑)

 

スクリーンショット 2015-05-21 17.46.35

 

いかがでしたか?長くて読むの大変だったと思いますが、たまにはこうしたとことん解説もいいかと思っています。お付き合いいただきありがとうございました。少しでもお役に立てば幸いです!

 

撮影してくださいました仙台の金子様、ありがとうございました。
一緒に入ってくれた仙台のみんなにも、ありがとう〜!!

——–PR———-
この素晴らしいライディングを間近でみてアドバイスをもらえる、三輪浩加プロのスクールを受けてみませんか?多くの方がライディングを大きく変化させています。
お申し込みは彼女のオフィシャルサイトからどうぞ!

>> http://hirokamiwa.com
———————

では肝心の動画です!
何度でもこのブログと行ったり来たりしてご覧くださいね!

 

Comments : 0

スピンしないと上手くなる?

おはようございます。朝から思いついた事がありブログ書いています。
まずはオーダーフェアのお礼から。

17日の日曜日で春のオーダーフェアが終了致しました。多くの皆様からオーダーを頂き嬉しく思っています。ここから順次心を込めて製作していきますので、到着まで今しばらくお待ち下さい!

さて、週末鵠沼の小波で遊びました。サイズは腿くらい。
もう連休もあけて冬眠から覚めたボディボーダーの方も見られるようになってきて、その日も周りで4名ほどが入っていたのですが、そこでどうしても気になる事が。。

今回のオーダーフェアでは、お客様から「これでもか!」というほどのヒヤリングをさせていただきました。

『ご自身で感じる今の問題点は?』
『今取り組んでいるライディングは?』

多くの方が『スピン』を含んだ回答をしていて、やっぱりみんなスピンが好きなんだな〜って感じていました。

一方で、同時に課題に上がったのは『エルロロがどうしても出来ない』というもの。

ここでエルロロとスピンを比べてみましょう。

A地点からテイクオフします。
高いリップから低いボトムへ向かいます。

写真 2015-05-19 7 07 15

エルロロをするには赤で示した、ターン後半が必要になってきますよね。
低いボトムから高いリップへ向かう訳です。
写真 2015-05-19 7 07 57

ここで早くも壁が立ちはだかります。

エルロロが出来ないと話してくれた皆さんの「出来ない」の内容は、『リップに当たらない』『リップまでたどり着けない』が多い理由でした。

これはどういう事かというと??

『リップへ向かう為のターンが出来ない』

ということなんです。

以下の図でボードの傾きを表してみました。ギザギザは『幅が広い』ほどボードが傾いている(レールが入っている)状態です。

写真 2015-05-19 7 08 39

これをみると、テイクオフからレールは入っていて、そこからボトムを回り込むときに一番深くレールが入ります。

テイクオフからレールは入っている。
入っているレールが徐々に深く入り(ボードが大きく傾き)ボトムを通過する。

その結果。

リップまでたどり着く事が出来る。

ということ。

ちょっとあまりに上手く書けなかったんだけど(笑)
これが『振り子のターン』ですね。

振り子のターン:テイクオフからリップまでを振り子のように走る均等なターンで、ライダー池田雄一プロ曰く、一番スピードのロスが無いターンだということ。

写真 2015-05-19 7 12 01

長くなったけど、ここでスピンを練習してる人、というより僕が鵠沼で見てとても気になったライディングを示してみました。

写真 2015-05-19 7 11 50

B地点からテイクオフして、高い場所から低いボトムに下りて行く途中で、、、

そのまま『レールを抜いて』スピンをしてしまうんです。

もう一度言います!

せっかくテイクオフしたのに、『いきなりレールを抜いて』『上から下に行く慣性だけ使ってスピン』をする。

高いところに行ける要素は一つもないので、回り終わってもボトムにいます。
そのまま上からリップが振って来てライディングが終わります。

このライディングを良い波でやったとしても?
100メートル乗れる最高の波でも1メートルしか使わないライディングになってしまう!

僕は思いました。

日本のボディボーダーがなかなか上達しない理由。

『スピンを練習するから』
『スピンが出来ると満足するから』
『リップの意識が足りないから』

これらは波が小さい日本だから成り立つ悪循環なのですが、小さい波でもリップを意識し、しっかりレールを使えるようなライディングが『カッコいい!』と気付いて欲しいなぁと思います。

ボディボードはレールを入れる方が抜くより圧倒的に難しい。
そしてエルロロはもちろん、みんなが目指しているはずのリップでかけるスピンもターンが必要なんです。

僕がスクールでよく言う例えは

レールワークはスポンジケーキ
スピンはデコレーションのクリームやイチゴです。

1本のライディングでおいしいケーキを作りたい。
でも多くの方がスポンジケーキを重要視しないで、おいしいスポンジケーキを焼こうとする前に、お皿にいきなりクリームとイチゴを盛りつけ始める。それではケーキにはならないんです。

スピンの練習やめたらライディング良くなった人たくさん知っています。
たいていスピンを再開すると元のレールワークが無いライディングに戻ってしまいます。

さぁ、みなさんはいつレールワークを身につけますか??

 

良いスピンをしたいなら、スピンの練習をやめる必要もある。
そんなお話でした。
Comments : 0